2/21に当会から高槻市教育委員会に提出した「高槻市が計画している「義務教育学校」の設置に関する再申し入れ」に対し、教育委員会から回答がありましたので、その内容を掲載します。
その要旨は、
- 学校審議会の内容については市ホームページを見るように
- なるべく多くの方が傍聴できるように対応する
の2点のみで、当会が尋ねていた
- 全市での義務教育学校設置を推進する政策的根拠として市が主張する「連携型小中一貫教育の成果」と課題の検証
- 義務教育学校になると「顕在化する教育課題」が解決するという市の主張の根拠
- 先行事例として視察した義務教育学校に関する検証・検討経過を審議会の議論に反映させること
- こども基本法が保障する意見表明権について
- すべての高槻市民への説明について
について、一切回答がありませんでした。
この対応を受けて、4/8に当会が教育政策課を訪問し、話し合いを求めたところ、職員が窓口で立ったままメモもとらず対応し、「申入れ等の文書は受け取りますが、審議会での審議中なので何もお答えすることはありません」「一度話し合いは持ちましたが、今後そのようなことは考えていません」と述べました。
高槻市が、高槻市立のすべての小中学校を廃止して「義務教育学校」を新設するという、市民にとっての重大問題について、広く市民の意見を聞きながら検討を進める姿勢を持たず、市職員が作成した方針をもとに、市が指定する委員に議論させた形をとっただけで、一方的に既定路線として推進する方針であることが明確になりました。
市民の皆様におかれましては、事態をご理解いただき、それぞれのお立場で声を上げていただきますようお願い申し上げます。当会としても、四中校区施設一体型小中一貫校問題の際のような、行政機関による強行が再び行われることのないよう、取り組んでまいります。
▼教育委員会からの回答
高槻の義務教育学校を考える会 様
平素は、本市の教育にご理解とご協力を賜りありがとうございます。
令和7年2月21日に貴団体より寄せられました申し入れについて、ご回答いたします。
現在、「高槻市学校教育審議会」において、市民を中心とした、教育に関する様々な知見を有する方々を委員に委嘱し、本市における義務教育学校の設置その他学校教育の在り方について、連携型小中一貫教育の取組や学校の現状等を勘案した幅広い観点から、調査・審議をいただいているところです。
当審議会における審議内容および事務局説明の詳細につきましては、市ホームページにて公開している会議録および資料等をご参照いただきますようお願いします。
今後も審議会の公開や市ホームページでの審議内容の発信等、広く周知してまいります。
なお、傍聴については、なるべく多くの方が傍聴いただけるよう対応することを申し添えます。
以上、よろしくお願いいたします。
高槻市教育委員会事務局
教育政策課
また、市民の皆様へは、必要に応じて広く情報発信の機会を設けられるよう検討して参ります。
今後とも頂いたお問合せにつきましては、適宜対応して参りたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
教育政策課