2025/02/22

高槻市が計画している「義務教育学校」の設置に関する再申し入れ

2025年2月21日

高槻市長 濱田 剛史様

高槻の義務教育学校を考える会

会 長 山下 昇

高槻市が計画している「義務教育学校」の設置に関する再申し入れ

 私たちは、今、高槻市が進めようとしている「義務教育学校」について関心を寄せる市民によつて組織された市民団体です。

 先日行われました第5回高槻市学校教育審議会には30人を越える傍聴希望者があり、多くの高槻市民が、この高槻市が計画している「義務教育学校」に大きな関心をもっていることが伺えます。この計画に対して私たちは多くの疑間を抱いており、1月22日の市教育委員会教育政策課との話し合いでは時間に制約があり、市教育委員会の回答に不十分な点が多々ありました。

つきましては、次の項目に関して回答をお願いします。

  1. 連携型小中一貫教育の成果をさらに充実発展させるために「義務教育学校」の設置を目指すと述べていますが、その成果と課題の検証を行ったのですか。検証を行ったのであれば、連携型小中一貫教育の成果と課題を具体的に示してください。
  2. 教育委員会は、連携型小中一貫教育が学力の向上などの成果を上げていると述べていますが、その一方で高槻の教育には課題が顕在しているとも述べています。学力格差や不登校の増加などの教育課題の原因の一つは、連携型小中一貫教育を推し進めてきた結果にあるのではないでしょうか。連携型小中一貫教育の成果と課題について分析と研究を行ったのですか。分析・研究を行ったのであれば、具体的に示してください。
  3. 顕在化する教育課題の解決のために「義務教育学校」の設置を目指すと述べていますが、「義務教育学校」になればその課題が解決するという根拠を示してください。
  4. 2022年に「義務教育学校」を4校視察し、設置に向けた検討を始めたようですが、どのような経緯で検討を始めたのですか。視察した「義務教育学校」の結果と、どのようにして設置に向けた方針を導き出したのかお聞かせください。また、視察した4校の建設までの経緯や建設費用、統廃合された学校の跡地利用などの資料を審議会に提供し、審議内容に反映させてください。
  5. こども基本法が制定されて、高槻市も子どもの権利に関わることについては、意見表明権を保障すると述べています。「義務教育学校」が設置されることは小中学校が統廃合されることになり、子どもの学習権や育つ権利を大きく変更することになります。「義務教育学校」の設置に関して、子どもの意見集約や意見表明権をどのように保障するのか、お聞かせください。
  6. 今回審議されている内容は、すべての高槻市内の小中学校に関わることです。すべての高槻市民に審議内容や審議経過などの情報をいち早く伝え、説明すべきです。答申が出てからパブリックコメント等で意見集約するといような問題ではありません。また、「高槻市学校教育審議会」は平日に行われており、学校関係者や子どもたち、保護者は傍聴できません。直接関係するこの人たちに一刻も早く情報を知らせ説明するべき内容です。審議内容や審議経過をどのように高槻市民に知らせるのか、お聞かせください。
  7. 私たち高槻の義務教育学校を考える会の申し入れに対して、文書回答をするとともに話し合いの場を持ってください。

以上、真摯な回答を要望します。